Unconscious Drawings and Associative
無意識、無作為に描き出来上がったドローイングと、そのドローイングから連想した詩。
普段言葉を用いてエスキースを行ったり思考を整理することが多いので、絵を描くことがプロセスに、言葉を紡ぐことが終着になるよう試みた作品。
「9⽉の半⽉の⽇に⾼架下の蕎⻨屋に⾏くと、
ベニテングダケの天ぷら蕎⻨が⾷べられるんだ。
これが絶品なんだよ。」
と、祖⽗がしきりにいうので、
乗せられて⼀緒に⾜を運んだ。
道中、祖⽗の服からハイライトの匂いがした。
クラクションを3回鳴らすと
⽊の根が押し上げて割れたアスファルトの隙間から
⼩⼈が出てきた。
「ひさしぶりだね」
「おまえとあうのははじめてだよ」
なんて会話をしながら、⼀緒にサルノコシカケの数を数えた。
濡れた⼟の匂いがして、⾬の⽇に庭先にいた
モグラの事を思い出した。
モグラという⽣き物は適当ばかり⾔うので、
ほとんど⽬なんか⾒えていないくせに、
私のお気に⼊りの真っ⻘なコートを
「素敵だね」だとか、⿐についた⼟を⾶ばしながら
調⼦のいいことばかり⾔っていた。
0コメント