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私は度々同じ場所の夢を見る

それは幼い頃暮らしていた幽霊の出る家の夢である。

その家の夢を見たことは覚えているが、詳しい内容まではいつも覚えていない。

超心理学者のチャールズ・ホノートンらによって、かつてドリーム・テレパシーという実験が行われた。

夢見状態にあるとテレパシーを受信しやすいのではという考えのもと、テレパシーを実証するために行われた実験である。

忘れてしまったあの夢を捕獲し閲覧することができれば、その夢を見る本当の意味を知ることができるのかもしれない。


参考文献

石川幹人(2012)『超心理学ー封印された超常現象の科学』、紀伊國屋書店

無意識、無作為に描き出来上がったドローイングと、そのドローイングから連想した詩。

普段言葉を用いてエスキースを行ったり思考を整理することが多いので、絵を描くことがプロセスに、言葉を紡ぐことが終着になるよう試みた作品。

「9⽉の半⽉の⽇に⾼架下の蕎⻨屋に⾏くと、

ベニテングダケの天ぷら蕎⻨が⾷べられるんだ。

これが絶品なんだよ。」

と、祖⽗がしきりにいうので、

乗せられて⼀緒に⾜を運んだ。

道中、祖⽗の服からハイライトの匂いがした。


クラクションを3回鳴らすと

⽊の根が押し上げて割れたアスファルトの隙間から

⼩⼈が出てきた。

「ひさしぶりだね」

「おまえとあうのははじめてだよ」

なんて会話をしながら、⼀緒にサルノコシカケの数を数えた。


濡れた⼟の匂いがして、⾬の⽇に庭先にいた

モグラの事を思い出した。

モグラという⽣き物は適当ばかり⾔うので、

ほとんど⽬なんか⾒えていないくせに、

私のお気に⼊りの真っ⻘なコートを

「素敵だね」だとか、⿐についた⼟を⾶ばしながら

調⼦のいいことばかり⾔っていた。